こんにちは、分散型ライフのエンジです。
【注意】現在、Amazonで大量の詐欺が横行しています。
4/25のヤフートップニュースにも掲載されていました。
詐欺が横行し始めた時期として、4月初旬から雨後の筍のように詐欺出品者がAmazonマーケットプレイスに姿を現しました。
小生はマーケットプレイスに多数出品しておりますので、看過出来ない事態だと思っております。
詐欺の手口や消費者、販売者の対策方法について検討したいと思います。
詐欺の具体的手口は?
まずは、Amazonマーケットプレイスに関して抑えておきます。
既に利用した事がある方はご存知だと思いますが、Amazon独自が在庫を持って販売する他に、個人や会社が新品や中古品などを自由に出品出来るようにするべく、Amazonがマーケットプレイスという市場を提供しています。Amazonマーケットプレイスでは、Amazonの規約に則って出品・配送を行います。尚、料金収受業務はAmazonが代行しています。
続いて詐欺の手口・目的について見てみましょう。
激安価格にして空出品
Amazonマーケットプレイスでは、自由に値付けすることが出来ます。Amazon商品ページには、価格順に出品者が並びますが、最安値にすることで商品ページのトップに表示させることが可能です。これを応用して、詐欺出品者は市場から大きく乖離した価格を掲示して購入者に目立つようにさせます。
例えば、こちらのPS4を見てみて下さい。
PlayStation 4 ジェット・ブラック 500GB(CUH-2000AB01)
もう明らかに詐欺ですよね(笑)
市場価格が3万円前後なのに、\1,780円ですから。
注文しても商品が来ない確率大ですよね。
「激安価格にしたら儲からないのでは?」と思いますよね。
詐欺出品者は元々商品を売るつもりがない。つまり在庫無しの空出品の状態ですから、価格は関係無いんです。
となると、詐欺師の狙いは「個人情報取得」だと思われます。
出品者アカウントを乗っ取り
休眠していた出品者アカウントを何らかの形でハッキングして乗っ取るケースが多発しています。このため、過去に出品していた際の評価が残っていて、かつ出品者情報には正確な住所や電話番号が掲載されているため、詐欺アカウントと判別するのが難しい状態です。
個人情報が狙われる
Amazonマーケットプレイスで商品を購入した際には、購入者の住所・電話番号・メールアドレスが出品者に通達されます。これを利用して個人情報を取得します。
この個人情報は、新たに詐欺アカウントを作成する時に利用したり、外部の詐欺サイトの特定商取引法に住所や電話番号を掲示したりします。
購入者側は個人情報が悪用されることで、詐欺出品者や詐欺サイトで騙された被害者から電話が掛かってきたり、弁護士から内容証明郵便や通知書が来る可能性があります。
詐欺師にとっては、日本の正式な住所・電話番号・名前を入手することにより、非常に信頼性のある情報を獲得する事が出来ます。これを悪用して更に詐欺行為を拡大させる恐れがあります。
購入してしまった場合の返金処理は?
Amazonマーケットプレイス保証がありますので、Amazonカスタマーサービスに問い合わせることで返金処理に応じてくれます。しかし、個人情報の流出に関しては詐欺業者が検挙されない限り、食い止めるのは難しいと思います。更に、国内ではなくて海外による組織的な行為と思われますので、個人レベルで太刀打するのは難儀だと思われます。
購入者側の対策は?
現在、Amazon側から正式な通知が来ていない状況です。このため、個人レベルで対策を施す必要があります。今後もAmazonを利用する際には、以下の点に留意することが大切だと思われます。
新規出品者や評価無しは避ける
詐欺が横行し始めた初期の頃は、新規出品者や評価が無いアカウントが多発していました。
このため、「いかにも怪しいな」というのが判別出来ましたので、アカウント乗っ取りによる巧妙な手口が出回るまではここまで被害が拡大していなかったと思われます。
しかし、現状でもこのような新規出品者が増加しているため、第一のフィルターとして新規出品者からの購入は避けた方が良いと思います。
(下記画像はモザイク掛けておりません。何故ならPS4を\1,780円で売っている如何にも・・・ですから)
商品のコンデションの記載有無を確認
Amazonマーケットプレイスに出品する際には、通常商品コンディションに状態や梱包・配送方法を記載します。詐欺出品では、空欄が圧倒的に多いです。詐欺アカウントでは海外から発信されていると推測されますので、コンディションに日本語を記述出来ないため、空欄であると考えられます。
※下記画像の赤枠内がコンディション記載欄
出品者情報を見る
Amazonの商品ページに価格が安い順に出品者が表示されます。その出品者名をクリックして出品者情報をチェックして下さい。特定商取引法に基づく表記で住所が海外であったり、日本の住所がカタカナ表記であった場合は、詐欺の可能性が高いと見受けられますので、出来るだけ避けて下さい。
(下記画像が例です。)
出品者が評価された年を見る
休眠アカウントを狙った乗っ取りが急増しているため、評価の数で詐欺か否かを判別するのが難しい状況です。従って、出品者横の評価リンクをクリックして評価された年月を確認してみて下さい。普通に出品していれば直近で評価が付くものなので、古い評価の場合は乗っ取りの可能性があるとみて避けた方がベターです。
下記画像の例では、最新の評価が2011年ですね。休眠アカウントであると判別出来ます。
出品者や屋号をネットやTwitterで検索する
詐欺被害が急増していて、ネットやTwitterで詐欺出品者情報を共有しているのが見受けられます。「この出品者は大丈夫かな?」と不安に思われたら、検索してみると良いかもしれません。万が一検索で引っ掛かったら購入を控えましょう。
出品者側の対策は?
Amazonセラーセントラルの左下、セラーフォーラムを覗いてみると、アカウント乗っ取り被害の報告が多数あります。Amazonから正式な通達が無い状態ですので、自己防衛する必要があります。
二段階認証を設定する
今後も詐欺が拡大すると見込まれるため、いち早く二段階認証を設定した方が良いと思われます。小生も先程行いました。
まずは、セラーセントラルのトップページ右上の「設定」をクリックして、「ログイン設定」を選択します。
続いて、ログイン設定の一番下の「高度なセキュリティ設定」を選びます。
すると二段階認証を設定する画面が出てきますので、「電話番号に送信されたコード」或いは「認証アプリ認証方法」を選んで設定します。
小生の場合は、「認証アプリ認証方法」を選択して、バックアップは「電話番号に送信されたコード」に設定しました。ログインする度にSMS通知が来るのは避けたいので、アプリ認証の方がスマートだと思います。
まとめ
日本国内のECサイトで多大な売上高を誇るAmazonで詐欺が横行しています。
海外による組織的な犯行が予想され、被害はこれからも拡大していくと思われます。
未だAmazonサイドから対策や注意喚起といった告知はされていない状況です。
恐らく、最善策の検討と対応に追われていると思われます。
現状出来ることは個人レベルによる、自己防衛しかありません。詐欺被害に遭わないように動向をウォッチして都度対策していきたいと思います。
以上、「Amazonにて悪質な詐欺が横行中!対策は?」でした。