Amazonに勝てる絶対ルールとは


スポンサーリンク


 こんばんは、分散型ライフのエンジです。

最近では東芝のメモリ事業の入札に手を挙げている「Amazon」、クラウド事業の投資を目論み、虎視眈々と市場を刈り取ろうとしています。

モンスターとも言われているAmazonに日本の小売業が対抗する手段はあるのか?という命題に関する下記の書籍を読んでみました。

せどりやネットショップ運営に役立つ要素があると思います。

Amazonの強み

  Amazonの強みに関して確認してみます。

周知の事実であると思いますが、下記の4点に集約されるそうです。

■アマゾンの強み

  • いつでもどこでも買える「ネットショップ」
  • 果てしない数を持つ「無尽蔵な商品点数」
  • どこのネットショップにも負けない「安さ」
  • 注文してから最速で届ける「配送スピード」

この4点の強みは、まさに消費者が小売に望む点を網羅しており、「商品が見つからない」「価格が高い」「欲しいけど在庫が無い」といった買い物の煩わしさを払拭出来ています。

物販という利益率の低いビジネスに対して、Amazonは顧客ニーズを満足するべく巨額の投資を続けています。このため、売上高は右肩上がりであるが、収益率が1%台という驚くべき低い収益性で推移しています。

Amazonのスタンスが「事業の成功には長期間の赤字は必然であり、利益率が低くても構わない」という事業方針を取っていることから、一般小売店が価格競争でAmazonと真っ向勝負しても勝てる算段が薄いということがわかります。

これはせどりにも当てはまることで、Amazonの直接販売との価格競争はなるべく避けることがセオリーとなっています。

Amazonが上述の強みとビジョンでビジネスを体現している限り、既存の小売モデルを見直さないとAmazonに淘汰されてしまうという現状に危機感を持つ必要があります。

しかし、視点を変えてみれば食物連鎖の頂点であるAmazonといえども、優位に立てる点もあります。

スポンサーリンク

Amazonに対抗するためには

 著者はAmazonに負けない4つの絶対ルールとして下記を挙げています。

■Amazonに負けないためのルール

  1. Amazonと共に生きる
  2. お客さんを囲い込む
  3. Amazonの出来ないことをやる
  4. 製造販売の一括メーカーになる

Amazonと共存する

「1.Amazonと共に生きる」というのは、Amazonの集客力と信頼性に相乗りしたマーケットプレイス出品を指します。

せどりのメインの出品場所もAmazonが大半ですよね。

確かにAmazonのマーケットプレイス出品では、広告宣伝費を掛けずにしてそれなりに結果を出すことが出来ます。

 icon-link 【せどり】開始1ヶ月目の収支報告

このため、真っ向勝負に挑むのではなく、共存することも賢い選択であると言えます。

実店舗による囲い込み

「2.お客さんを囲い込む」というのは、実店舗の強みです。広告掲載やチラシを通じて来店してもらい、ファンを増やすということです。

Amazonのサイトはシンプルなデザインであり、楽天市場とは異なってユーザーフレンドリーな環境を整えており、スムーズに買い物を行うことが出来ます。しかしその反面、無機質であるとも言えます。ここでAmazonと差別化を図ります。

下記の書籍を読んだ際に、商売繁盛している要因は小手先のテクニックではなく「人」であると説いています。お店と顧客の意図が通じ合うことで「仲間(固定客)」を作り、売れるお店になれるということです。この「人」とのコミュニケーションを活かしてAmazonとは違ったプラットフォームで勝負に出ることが出来ます。

 Amazonは物販がメイン事業であるので、これと被らない事業をやればAmazonに脅かされることは無いということです。

例えばサービス業、メンテナンス業です。

技術料金であることから単純な価格比較が出来ず、物販のような「最安値競争」に陥りにくいことが特徴です。

但し、個人的な見解としては、Amazonがクリーニング業やリペア業の企業を買収し、市場に割り込んでくる可能性も無きにしも非ずと思っています。

他にも最近では、Amazonは海外の搬送ロボットの会社を買収し、メーカーの工場で良く見かける自動搬送ロボットを応用した「動く棚」を物流倉庫内に配置させたというニュースがありました。今後のAI技術の発展と共に、ロボットを駆使したサービス業に投資する可能性が高いのではと想像しています。

最安値競争から脱すること

 この書籍ではAmazonにフォーカスして、小売業の方針転換が必要であるという意図が良く伝わりましたが、Amazonに限らずに価格競争を避けるような事業形態を取るべきであると思います。(言葉では簡単ですが)

物を右から左に流すだけでは採算が取れない時代に突入していることを示唆しています。

さらに最安値競争は企業体力を消耗させます。

日々、AIやドローン、フィンテックと数年前には耳にしなかったワードに触れる機会が多くなってきましたが、個人レベルでもそろそろ既存のモデルから視点を変えて方策を練っていく必要があると考えさせられました。

現在ネットショップを運営されている方や副業でせどりをやられている方にも一読する価値はあると思いますのでおススメします。

併せて「物流を制する者は小売りを制す」とも言えるような、Amazonの物流に着目した下記の書籍もオススメです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

    スポンサーリンク
    スポンサーリンク