こんばんは、分散型ライフのエンジです。
貴方は現在の仕事にやりがいを感じていますか?
就活生の方は、やりがいがありそうな職種を探していますか?
なぜ、「仕事のやりがい」を求めるのでしょうか。
やりがいとは2種類の性質があって、本心から湧いてくる能動的なやりがいとやりがいを持たされている受動的なやりがいがあると思っています。
また、日常生活の生きがいが「仕事のやりがい」に影響すると思います。
小生の経験を交えながら仕事のやりがいについて掘り下げてお話していきます。
仕事のやりがいとは?
冒頭でも述べましたが、仕事のやりがいとは2種類に分けられると思っています。
それは「能動的なやりがい」と「受動的なやりがい」です。
能動的なやりがいとは、仕事をしていて楽しいと感じたり、仕事が上手く回っていくと面白いと思ったり、ポジティブな感情を得られる状態であることを指します。
一方、受動的なやりがいとは、大事な仕事を任されている自分が嬉しい、自己成長に繋がる仕事だと感じる、給料が良くて社会的地位が高い仕事だと感じるといった、客観的かつ合理的な感情を得ている状態を指します。
能動的なやりがいを感じている方は、現状の仕事に満足していますし、仕事を通じて幸福感を得られている思います。
受動的なやりがいを感じている方は、どこかしら不満を抱いています。いっその事なら脱サラして起業したいと思っていたり、精神的にも疲弊している状態だと思います。
同じ仕事のやりがいでも状況が全然違いますね。なぜこのような違いが生じるのでしょうか。
また、就活生でこれから職業を探そうと思っている方は、ぜひ前者の能動的なやりがいを感じられる職種を選んで下さい。後者の場合、精神的に疲労が溜まると大袈裟ですが小生のようにうつ病になる可能性が無きにしも非ずです。探し方は以下のリンクを参考にして下さい。
一方で「仕事のやりがいが感じられない」と嘆く方もいらっしゃるかと思います。そのような方は仕事のやりがいを見つけようと模索して、転職しようか、はたまた職人を目指そうかと方向転換が必要だと思うようになります。
「能動的な仕事のやりがい」、「受動的な仕事のやりがい」、「仕事のやりがいが見つからない」の三種類に分けて仕事のやりがいについて向き合ってみましょう。
能動的な仕事のやりがい
仕事を通じてポジティブな感情を抱けるタイプで、本心から仕事を楽しんでいると思います。世間体といった客観的評価は関係無しに仕事のやりがいを持っている状態ですので、天職であるとも言えそうです。
また、仕事のやりがいについて頭を悩ますことは無いと思うので、仕事を続けることが本人にとって幸せだと思います。他人やメディアの意見に惑わされずに本心を貫いていけば、今後も躓くことは無いでしょう。
受動的な仕事のやりがい
会社の思惑に乗せられているパターンです。
経営者としては、従業員を雇う際にはリスクを伴います。パレートの法則で会社の利益は2割の社員が生み出しているとも言われます。極論すれば残りの8割の社員は利益にあまり貢献出来ていないという状況ですね。
従って相場の世界と同様で損小利大となる人材を採用しないと会社の経営状況が悪化してしまいます。「損小利大って、為替で言えば、利確値と損切値でコントロール出来ますが、人材でどのように実現するんですか?」と思いますよね。
賃金=対価が均衡の状態です。ですから、賃金以上に働いてくれる人材を雇えば良いのです。
最初からそのようなモチベーションが高い人材でなくても、雇入れた後に上手く教育すれば、賃金以上の成果を上げてくれる従業員に変えることが出来ます。
賃金以上働いてくれるモチベーションの根源が「仕事のやりがい」です。
いかに仕事のやりがいを持たせるか。会社側も心理的操作が上手いですよ。
例えば、ルーチンワークの単純作業だったり、ひたすら上司の指示に従ったりするような仕事を最初にさせられます。すると、段々と「やらされている感」が強まってきます。
そこで一定期間経過したら、一人立ちさせたり、昇進試験で社員に主体性を持たせるようにします。すると社員は「やらされてる感」が払拭されて、主体的に取り組むことで充実感を得ることが出来るようになります。すなわち「仕事のやりがい」を感じられるようになります。
責任が重い仕事を任されるようになり、それを「仕事のやりがい」と捉えて身体の健康よりも仕事を優先して遅くまで残業を続けます。
身体の疲労が溜まってくると、「ここまで仕事をする意味は?」と頭に問いかけます。すると「辛いけど俺には仕事のやりがいがあるし」と自己正当化します。これを続けていくと、やがては身体が悲鳴を上げて頭に反乱を起こします。最悪の場合は、身体の病気と共にうつ病に繋がります。
「何をしても楽しくない」「何のために働くのか」回答は自分の中に
受動的な仕事のやりがいは、経営者に搾取されています。
万が一、「仕事の意味」や「何のために働くのか」と思うようになったら、それは身体がアラートを出しているサインとなります。受動的な仕事のやりがいは危険です。難しいかもしれませんが、今一度仕事の環境を見直して下さい。
または、仕事以外の生きがいに目を向けることで、仕事に対する姿勢や考え方が変わる可能性があります。そうすれば受動的な仕事のやりがいから脱することが出来ると思います。
仕事のやりがいが見つからない
仕事のやりがいが見つからないという状況は、前述の「受動的な仕事のやりがい」を醸成するプロセスの段階かもしれませんし、仕事で自己評価を得たいという欲求の現れかもしれません。
できれば仕事以外でやりがいを見つけてみて下さい。「いや、でも仕事でやりがいが感じられないと続けられないし」と思うかもしれません。しかし、仕事以外でやりがいを見つければ、「仕事は辛いけど家に帰れば猫ちゃんがいるし、今日も家に帰ったら一緒に過ごすのが幸せ」と生きがいに転嫁して仕事を続けられます。実際にそのような方も多いと思います。
仕事のやりがいが全てではありません。また、自己評価が得られるのは仕事だけではなくて様々なフィールドがあります。世の中が仕事に固執しすぎているのかもしれません。人生は仕事だけではないのですから。
生きがいについて
仕事のやりがいを生きがいで転嫁するとお話しましたが、「生きる意味がわからない」「生きがいが無い」といった場合はどうしたらよいでしょうか。
生きる意味や生きがいって、立派で合理的で有意義でなくても良いんです。
小学生の時から「有意義な夏休み」といった言葉が使われて、社会人になった今でも有意義という言葉が付きまとっていると思います。FacebookやTwitterといったSNSを開いてみて下さい。休日にいかに価値ある行動をしたか、人様に誇れるような行動をしたか、いかに有意義であったか、その競い合いですよね。
必ずしも客観的に有意義でなくて良いんですよ。
休日は1日中寝ていた。それは人から強制されたわけでもなくて、身体が休みたいと欲求したから。これは自分にとっては有意義な行動であったと考えられます。逆に本心に逆らってお洒落なカフェに行ったり、エステに行ってたら体調を崩していたかもしれません。それって全然有意義ではないですよ。
つまり、本心がやりたいと思ったことが「生きる意味」や「生きがい」に繋がります。
仕事が終わったらコタツに入ってお酒飲んでグダグダする、それを生きがいにしても構いません。
まとめ
能動的な仕事のやりがいを感じている方は、無理に仕事を辞める必要はありません。逆に仕事を辞めたら辛くなるかもしれませんし。受動的な仕事のやりがい、つまり搾取されている方は注意しましょう。仕事でのやりがいではなくて、生きがいにシフトして搾取思考から脱しましょう。世の中仕事が全てではありませんし。合理的な考え方で身体を押さえつけていると後々苦しくなります。本心に則った行動しましょう。小生も最初からこれを心掛けていればうつ病にならなかったと反省しています。この記事が少しでもお役に立てれば幸甚です。
◆今回の記事で参考にさせてもらったおススメな書籍をピックアップします。
仕事なんか生きがいにするな 生きる意味を再び考える (幻冬舎新書)
以上、「仕事のやりがいとは?やりがいには能動か搾取かの2種類がある」でした。