こんばんは、分散型ライフのエンジです。
貴方の職場、家族、学校、友人等の身の回りでうつ病の方がいらっしゃいますか。
どのような言葉を掛けるべきか、接し方や配慮の仕方に迷うと思われます。
また、うつ病は甘えと捉えがちですが、病気について理解して頂ければと思います。
小生は専門家ではありませんが、自分の実体験に基づいて書いてみたいと思います。
医学的見地とそぐわない内容があればご容赦下さい。
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うつ病は抑うつ症状と身体的症状を伴う
うつ病の方でよくみられる症状は抑うつ症状(不安・憂鬱・悲しい)です。
小生の場合は、抑うつ症状とめまいや吐き気を伴っていました。
めまいは厄介な症状で、なかなか原因を特定出来ません。CTやMRIを受診しましたが、脳には異常ありませんでした。セカンドオピニオンで複数の病院を受診しましたが、結果は同様でした。更に耳の器官に異常があるのでは?と思い、大学病院の耳鼻科にも受診しましたが、問題無しとのこと。
吐き気については、販売店のルート営業でわりと親しい仲の取引先との打ち合わせでも、何故か吐き気を催して離席した経験もあります。
休職してから、めまいと吐き気はうつ病とリンクしていた事がわかりました。
原因が分からない出口の無いトンネル状態で、めまいと吐き気、抑うつ症状と戦っていました。要因分析しにくいので、理論的に説明できません。このため、うつ病は曖昧だと捉えられてしまい、精神論で片付けようとする方は「うつ病は甘えだ」と解釈してしまうのではないでしょうか。
ですが、上記のような身体的症状を抱えながら生活をするのは当人にとってかなり辛い状況なんです。
「仕事は辛いけど頑張るもの」「根性が足りない」との精神論を述べられても「めまい」「吐き気」等の身体的症状は改善しません。ここを理解して頂ければと思います。
うつ病の症状改善は休むこと
うつ病の症状改善には休む(寝る)のが先決であると以下の記事で書きました。
なぜ休む事が必要であるかと言えば、疲弊した心を取り戻し、本心に基づいた行動をすることで症状が改善されるからです。
うつ病の方以外が見たら、論理的ではないですよね。そもそも心の定義とは?本心?改善される根拠は?と思ってしまいがちです。このため、「一日中寝ていてサボっている!」と思ってしまうのでしょう。周りにうつ病の人がいらっしゃる方はここを理解して下さい。
サボっているのではなくて、治癒に専念しているのです。
詳しくは上述記事を参照して下さい。
簡単ですが、うつ病について少しは理解頂けたかと思います。
続いてうつ病の人との接し方と配慮すべき点について述べていきます。
ほおっておくこと
うつ病の方にとっては、元気付けようと話しかけられたり、気晴らしに外出に誘われたりすることが煩わしく感じます。また、lineやメール、電話もなるべく控えて下さい。「返信しなきゃ」と焦ってしまい、心の負担に繋がってしまいます。個人差はありますが、それがプレッシャーとなって治療に専念出来ない場合もあります。うつ病の方がアクションを起こすまでは、ほおっておくのがベストです。
指示やアドバイスを控えること
うつ病の方を理解しようとして、関連書籍で勉強される方もいらっしゃるかと思います。
気持ちを理解してくれるありがたい行為なのですが、そこで得た知識や対処方法をあまり本人にアドバイスしないようにして下さい。
本人が一番良くわかっています。逆にとやかく言われると「そんことわかってるよ!」「うるさいなぁ」と本人にとって負担となってしまいます。
うつ病を理解するだけに留めておいた方が良いと思います。
期限を設けないこと
「いつまでに治るんだ」「いつぐらいで職場に戻れそうか」
この問いかけはなるべく控えて下さい。
個人差があり、半年で症状が改善される方もいれば、数年スパン要する方もいます。
期限があると、うつ病の方が「〇〇までに治さなきゃ!」とプレッシャーになることで、治療が遅れる可能性があります。
うつ病は出口の見えないトンネルに居るような状況です。いつ治るのか本人もわかりませんし、早く抜け出したいという気持ちも本人が一番強いです。
本人の意思を尊重すること
うつ病の方が初期の「休む」というフェーズを終えると、自然と本心による欲求がふつふつと湧いてきます。「○○がしたい」「××に行きたい」といったことです。なるべく叶えてあげるようにサポートしてあげて下さい。よっぽどの欲求(家を買う、車を買う)ではない限り、本人の意思に任せましょう。この本心からの欲求を叶えてあげることで、うつ病の症状が改善していきます。
まとめ
いかがでしたか。うつ病について少なからず理解頂けたでしょうか。
うつ病の方との接し方は他の病と異なって難しい点があるかと思います。
基本的に小生の体験談でしたが、少しでも役に立てれば幸甚です。
以下の書籍でうつ病について理解を深めることが出来ますよ。
よくわかるうつ病 診断と治療、周囲の接し方・支え方 (別冊NHKきょうの健康)
完全復職率9割の医師が教える うつが治る食べ方、考え方、すごし方
以上、「うつ病の方との接し方は?配慮すべき点は?」でした。