こんばんは、分散型ライフのエンジです。
小生はプロフィールにも記載している通り、うつ病による休職を経験しております。
実際に傷病手当金を申請した経験に基づき、申請フローについて記述します。
(※企業によって対処内容が異なる可能性があります)
傷病手当金とは
医師の診断により、傷病によって労務不能と認められた場合に、健康保険から受けられる保障となります。傷病期間中は有給休暇消化後に収入が途絶えてしまうので、セーフティーネットとして健康保険から支給される保障制度となります。
支給要件
支給要件の詳細については、全国健康保険協会のサイトより参照下さい。
小生の場合は、うつ病による労務不能である旨を医師の診断書を通じて支給対象となりました。
また、支給前には要件である【3日連続して休み、4日以上就業出来なかったこと】を満たすように総務と相談しました。
申請書の入手
全国健康保険協会のサイトより、健康保険傷病手当金の申請用紙をダウンロード出来ます。
小生の場合は、組合健保を通じて会社独自のフォーマットがあったため、当該申請用紙は使用しておりません。
申請書は、社内診療所で「傷病手当金の申請用紙を頂けますか」と伺って入手しました。
基本的には、自ら行動しないと傷病手当金の申請処理が進みません。
有給休暇が多分に余っており、それを先に消化してからの申請でしたので、申請用紙が送られてくるのを待っていたら自分から申し出ないと駄目だということでした。
申請書の書き方
申請書には大枠として下記の4つの記入欄があります。
- 被保険者が記入する欄
- 保険給付金振込先
- 事業主が記入する欄
- 医師が記入する欄
自分で記入する欄は1と2です。
4に関しては、医師に直接記入して貰う必要があります。
小生の場合の記入フローとしては、
① : 被保険者記入欄と振込先記入欄を記入する。
② : 医師に記入して貰う。
③ : ①と②記入後に会社(総務)に提出する。会社側で事業主記入欄に記入して貰う。
④ : 会社から組合健保に提出する。
但し、初めて医師に記入して貰う場合は、後述する支給開始日について確認する必要があります。
傷病手当金の支給額
1日につき、標準報酬日額の2/3が支給されます。
自宅療養でも同様です。土日祝日等の曜日関係なく、日数で積算されます。
従って、4月1日~4月30日で申請した場合は、30日分支給されることになります。
また、健康保険組合によっては傷病手当付加金が加算される場合があります。
傷病手当付加金とは会社が加入している健康保険組合によって独自に行われている制度であり、支給額や支給条件は三者三様となります。
申請期間はどうする?
支給開始日と申請期間について確認していきます。
実際に医師に記載して貰う際には、事前に申請開始日について会社側と確認が必要です。
医師に「支給開始日はいつにしますか?」と尋ねられるので、支給要件の【3日連続して休み、4日以上就業出来なかったこと】を考慮して、予め総務と相談して決めておく必要があります。
申請時には気まずいかもしれませんが、職場に連絡して指示を仰ぎましょう。
申請開始日が決定したら申請期間を決めていきます。
申請期間は医師に記載して貰う診察日を考慮する必要があります。
医師の証明は申請期間が過ぎてから記入してもらわなければなりません。
例えば、4月1日~4月30日を申請期間とした際は、5月1日以降に医師に記載して貰う必要があります。記入日が申請期間中や申請期間以前である場合は、医師の証明が無効となる可能性がありますので留意して下さい。
小生の場合は、申請が遅れて2ヶ月分申請しました。
まとめると、以下の流れになります。
職場に確認して支給開始日を決定する→申請期間を決定する→医師に記載して貰う。
傷病手当金の支給日
支給日に関しては統一で定められているわけではなく、協会けんぽと組合健保によっても異なりますし、書類手続きの処理時間でも変わりますので一概には言えません。
大凡、1ヶ月以上は要すると考えた方が良いと思います。
まとめ
傷病手当金の支給に関して、自分の経験や所感を交えて書いてみました。
留意すべき点は、「自分から申し出ないと誰も制度に関して教えてくれない」ということです。
税金の還付と同じです。
行政としても支給や還付に関しては積極的に行う必要が無いからです。
会社によって対処内容が異なるので、迷ったら会社の産業医や総務に相談するのが早道だと思います。
以上、「傷病手当金の申請方法は?支給までの体験談」でした。