せどりは副業に最適だが専業はオススメできない理由


スポンサーリンク


こんばんは、分散型ライフのエンジです。

せどりのビジネスモデルは理解しやすく、結果が出やすいため副業としては最適です。
しかし、専業となると厳しい側面が出てきます。

筆者のせどり経験から、専業に不向きだと思う理由について体験談を踏まえて書いていきたいと思います。併せて副業せどりの出口戦略についても記載しています。

[関連] 【せどり】3ヶ月目の収支報告

[関連] 【保存版】これで捗る!せどりに必要な物14選(初めての方も)

せどりが副業に最適な理由

まずは副業という観点でせどりについて考えていきます。
せどりは「安く買って高く売る」という商売の基本原則を淡々と遂行するだけですので、冒頭でも述べた通り、わかりやすいビジネスモデルとなります。

例えば、ショッピングモールに行って、玩具のワゴンセールで売っている商品をネットの市場価格と照らし合わせ、利益が出そうなら仕入れる。商品をAmazonに出品し、売れたら梱包して出荷する。

上記がせどりの一連の流れです。

仕入れの際に地の利点という側面はありますが、ノウハウを身に着ければ大きく個人差が生じることもなく、成功しやすい副業だと言えます。

◆以下に箇条書きでメリットについてまとめてみました。

・開業資金がほとんど掛からない。

・仕入れから販売まで個人で完結。

・時間や人間関係に束縛されない。

・Amazonやヤフオクなど販売環境が整っている。

・EC売上高は右肩で上がりで伸長。

・Amazonのキャッシュフローが優れている。

・利益率20%~60%など高差益。

副業に向けて大きな借金を抱えることもなく、明日からでも始めることが出来る副業となります。これならサラリーマンなど本業を抱えている方も、手軽に取り組むことが出来ます。
仕事で忙しければ、仕入れは後回しにするなど、時間的コントロールもしやすいです。

このためせどりは副業には最適です。

上記を踏まえると、副業から抜け出して専業せどりでも問題が無さそうに見えるかと思います。

スポンサードリンク

せどりの専業が厳しい理由

続いてせどりのデメリットについてフォーカスしていきます。せどりの事業性、将来性について書いてみます。

せどりは労働集約型

大体想像は付くかと思いますが、せどりは労働力に頼る割合が大きいです。

実際どのような作業が発生するのか、実体験から具体的に書いてみます。

以下、店舗せどりの場合です。

店舗のセール情報入手や仕入れルートを予め策定しておき、リュックキャリーを持って店舗に移動します。

バーコードリーダーやスマホを使って、目利きで選定した商品のネット市場価格との乖離を調べ、差益が出そうなら購入します。

パンパンになったリュックキャリーを自宅まで運び、検品作業に移ります。 クリーニング出来る箇所はアルコールで拭いて、値札シールを剥がします。 本の場合は中身に書き込みや汚れが無いか全冊チェックします。

Amazonで商品コンディションを記入し、ライバルの価格動向をチェックして値付けして出品します。

続いて在庫管理です。 購入した商品をOPP袋に封入してホコリや汚れが付着しないように管理します。 自作の在庫管理シートに商品を登録し、商品番号シールを貼付して保管棚に格納します。

この段階で、仕入れ・検品・出品作業が完了です。

商品が売れた時には、在庫管理シートに記載し、在庫から商品をピッキングし、出荷向けの梱包をします。 そしてAmazonの売上明細を印刷して同封します。

クリックポストなら専用ページに住所氏名を入力してQRコードを印字します。 定形外やその他であれば、サイズや重量を計って、切手を貼付したり料金を支払います。

出荷物を郵便局や宅急便に持参、大口契約であれば集荷に来てくれます。 出荷完了で売上となります。 顧客からのクレームや問合せがあれば、随時対応することになります。

大凡の流れはつかめましたでしょうか。 月数万円程度の収益であればサラリーマンの副業でも上記はまわせます。

具体的に収益の試算をしてみましょう。

単品粗利が500円だとして、月3万円の手取りであれば、単純計算で月60点売上ということになります。 仕入れた商品の50%が売れると仮定すると、月に120点の仕入れが必要です。

ということは週末に30点仕入れるということですね。

しかし専業となると手取り30万円は狙いたいですよね。

再度手取り30万円となるように計算してみると、仕入れ:1200点、売上:600点となります。

専業ですので、単品粗利を500円から1000円の2倍に上げてみましょうか。

それでも仕入れ:600点、売上:300点となります。

続いて労働時間を見積もってみましょう。

※仕入れは移動時間も含む。

※雑務は価格改定、在庫整理、クレーム処理、商品店舗リサーチ、トレンド情報の把握等。

・仕入れ : 10分/1点

・検品~出品 : 7分/1点

・出荷 : 10分/1点

・雑務 : 90分/1日

先程の手取り30万円を得るための仕入れ数と売上数を考慮すると、

・仕入れ時間 : 10分×600点=100時間

・検品~出品 : 7分×600点=70時間

・出荷 : 10分×300点=50時間

・雑務 : 90分×30日=45時間

 合計 : 265時間 

いかがでしょうか。

週休二日制とするならば、1日13.25時間せどりの時間を要します。

自由で気ままな専業を目指すなら、最低でも週休二日制のサラリーマン以下の労働時間を目指すべきですが、サラリーマンの労働時間は20日×8時間労働=160時間ですので、サラリーマンに比べてせどりは100時間超過していますね。

それに、毎月コンスタントに粗利1,000円以上の商品を600個仕入れるのはそう簡単ではありません。 キャッシュフローを無視して、ロングテール商品を狙えばいけると思いますが、 毎月のサラリーを稼ぎ出すのは、特殊な仕入れルート等が無い限りは難しいですね。

では人を雇ってみてはどうでしょうか?

そうすると、さらなる売上高が必要ですし、収益が悪化した月は十分なキャッシュが無いと支払いが滞ってしまうかもしれません。 また、人を雇えば「人間関係に左右されない」というせどり本来のメリットが得られず、本末転倒になってしまいます。

プラットフォームへの依存によるリスク

せどりを行うのであれば、Amazonは外せないと思います。

次点でヤフオクやメルカリですね。

せどりの専業は必然的に上記プラットフォームに依存することになります。

従って、Amazonの手数料改定や出品規制といったリスクを考慮しなければなりません。

2017年の夏頃にAmazonで実施された、手数料改定が記憶に新しいです。
今までは手数料計算が販売価格で算出されていましたが、配送料含めての計算方法に変更となり、改悪となりました。 この影響により採算性が悪化してしまいました。

さらに、Amazonで溢れていた1円本ビジネスは成り立たたなくなってしまいました。

以上のようにプラットフォームの改定により、収益が左右されてしまう危険性が高いです。

では、自分で古書店などのネットショップを立ち上げれば良いのでは?と思いますよね。

ですが集客が難しくて1~2年は売上が立たない状況が続くと考えられます。 1日1~5アクセスとかざらにあります。

理由としては、ネットショップのドメインが評価されないと検索エンジンに引っかからないからです。 それに見方を変えれば、Amazon等のプラットフォームには依存されないが、Googleの検索エンジンに依存しているということになってしまいます。

スポンサードリンク

物の消費から共有の時代へ

大局的に捉えると、物の大量生産・大量消費の時代は終焉を迎えつつあると思っています。 アセアン諸国等の新興国は内需拡大施策により、個人消費が加速していくと思われますが、 日本国内においては社会の潮流が変わってきています。

物の共有とサービス消費の拡大が進むことでしょう。

今まではBtoCのビジネスが当たり前で、店頭で物を購入して個人が物を所有します。 しかし昨今では、店頭で物を買わずに消費者間で物のやり取りをする流れになってきています。

メルカリが代表例ですが、基本的にCtoCで完結しますよね。

2017年10月に原宿のFOREVER21が閉店したことがニュースとなりました。 アパレル業界もメルカリにだいぶ苦戦していると思われます。

さらにジモティーやCASHというサービスが台頭してきています。 ジモティーでは、個人間でやり取りして物を譲受けるサービスを提供しています。 このため家電製品の売上にも影響してきます。 CASHは物品を撮影して即時に査定されるという、今までに無いサービスとなります。 今後一層、物が消費者間で循環していくと思われます。

カーシェアリングも好調ですよね。 今まで冴えなかったパーク24の株価が右肩上がりで上昇しました。 車は10種類もの税金を納める必要があるので、出来るなら所有しないに越したことないです。

つまり、物を消費して個人が所有する時代から、物を共有する時代へと徐々に変わってきています。

せどりは物販であるが故に、このような変遷の影響は必至だと思います。

次にサービス消費の拡大とは、Amazonプライムや電子書籍サービスを筆頭に、 物からサービスに消費が移行しているということです。

本・映画・音楽が見放題、そして書籍はタブレットで閲覧出来る。

こうなると、書籍やDVD、音楽CDの売上が減少するのは目に見えてますね。

2017年夏頃からTSUTAYAの閉店が相次いでいるのを知っていますでしょうか。

せどらーにとっては、TSUTAYAはCD・DVDの仕入先として重宝していたと思います。

そして電子書籍の売上高は右肩上がりで伸長しています。

せどりで稼ぎやすいのは、本・CD・DVDといったメディア関連です。

せどりを専業で取り組むということは、数年ではなく数十年スパンで物事を考える必要があります。 厳しい現実が待っているのは想像出来ると思います。

せどりの出口戦略

ここまでせどりの専業は不向きであることを説明しました。 また、副業せどりもいつまでも出来るというわけではなさそうです。

そこで筆者はせどりの出口戦略として以下のように考えて取り組んでいます。

「副業せどりの収益 → インカムゲインが見込める投資にまわす」

インカムゲインが見込める投資とは、高配当株やFXのスワップ運用(金利収入)を指します。

不労所得を構築し、サラリーマンやせどりといった労働集約型から徐々に脱却していくということです。 お金はお金に働いてもらいましょう。

そしてインカムゲインが狙える手法は複数あります。

配当利回りが高いからといって、1つの銘柄に全てを投資すると、かつて高配当安定株と呼ばれていた東京電力株のように大損してしまう可能性があります。

投資は必ず分散した方がよいです。

筆者は海外高配当株・国内株・FXスワップ運用・CFD取引の4つで不労所得を構築しています。配当利回りは3%~5%、スワップ運用は10%以上見込めます。

下記にそれぞれのやり方をまとめています。

・国内株

 国内ETFの分配金で不労所得の種をまいておく

・海外高配当株

 高配当アセアン株に投資してリターンも狙う

・FXスワップ運用

 高収益トルコリラ円のスワップ運用

 SBI FXトレードの積立FXでコツコツ外貨自動積立中!

・株価指数CFD取引

 株価指数CFD取引をはじめて配当金を目論む

せどりが稼げるのはあと5年くらいと見込んでいます。 稼げる時に稼いで不労所得を増やしていきましょう。

以上、「せどりは副業に最適だが専業はおススメ出来ない理由」でした。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

    スポンサーリンク
    スポンサーリンク