休職中はどんな生活?うつ病休職の体験談


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こんにちは、分散型ライフのエンジです。
 
小生はうつ病により休職を経験しました。
休職中はどのような生活だったのか、小生の実体験を語りたいと思います。
また、現状の職場が苦しくて休職を望んでいる方にもお役に立てればと思います。
 
 

休職の開始

休職に至った経緯を簡単に説明します。
 
毎日が抑うつ気分で身体的にも症状が頻繁に現れるようになり、業務上支障が及ぶようになりました。このため、体調不良について上司に相談したところ、まずは産業医と面談することになりました。そして、症状や現状の具合等を説明した後に産業医の勧めで外部の心療内科を紹介され、そこに通院するようになりました。
 
カウンセリングや薬の処方を通じて症状改善に試みましたが、医師より休養を要するように言われて診断書を会社に提出しました。数日間、業務の引継ぎ等の調整を行った後に休職に至ります。
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休職1~2ヶ月目

休職中は治療に専念するため、毎日がお休みとなります。
一般人の感覚では、「仕事が無いんだったら海外旅行やお出かけなど遊び倒せる」と思うかもしれません。
 
実際のところ、ひたすら寝てました。
遊ぶ気力はまったく湧かず、とにかく寝たい気持ちが一杯でした。
 
なぜなら、司令塔である頭脳の合理的判断に身体が抵抗している状態だからです。
頭では「せっかく休みなんだから遊びや勉強、転職検討・・・」と考えますが、身体は「嫌だ」と抗っている状況です。
 
身体の欲求 >> 頭の合理的判断となるように薬が手助けしています。
頭 > 身体では今までと変わりませんので一向に治りません。つまり、身体に従って休息する必要があります。
 
そして生活パターンは以下のような感じです。
15:00頃に一度起き上がって朝食兼昼食を取った後に昼寝。
21:00頃に起きて夕食を取り、風呂に入り就寝。
 
心療内科や産業医とは定期的に受診する日程が設けられていましたが、身支度して外に出るというだけでも辛いです。
過去にバックパッカーを経験したことがあり、わりと行動力はあると思っていた私でもこのような状態に陥りました。
 
自堕落とも思える生活に「何とかしなきゃ」とか「転職しようか復職しようか」と頭の中で考えがグルグルと回り、全然気が休まりませんでした。
 
しかし、ここで自分にプレッシャーを与えて無理に行動してしまうと、かえって病状が悪化してしまいますので、先ほど述べたように素直に休息を取ることに専念するのが大切です。
 
自己嫌悪と薬の副作用で一番メンタル的にも落ち込んでいた時期でした。
「休職=嬉しい・遊べる」といった感情は無く、まさに出口の見えないトンネルに彷徨っている状況でした。
 

休職3~4ヶ月目

なかなか自分に合う薬が見つからず、副作用に耐える毎日でしたが、段々と心の中で「外に出たい」「行動したい」という欲求が現れてきます。
また、主治医に体力面に気を付けるように言われていたので、少しづつ行動をするようにしました。
 
15:00の起床時間が12:00前後となり、なんとか午後は動けるようになりました。
それでも「旅行したい!」という欲求は湧いてこないので、カフェで読書したりウインドウショッピングや散歩をメインとしていました。
ですがだいぶ体力が落ちていて、外出して帰ってくるだけでも疲れを感じていました。
 
同時に自己分析を進めるようになりました。
「自分は何をしたいのか」「自分は何が向いているのか」ということを過去の経験から棚卸して考えていました。
今振り返ると自己分析は大切な作業であったと思います。
 

休職5ヶ月目以降

薬の副作用が和らいで一定の効果が現れるようになり、午前中に起床できるようになりました。あれだけ無理だった午前起床が行えるようになったので、症状の改善が見られていると捉えることが出来ます。
 
世間体や他人を気にして「起きて行動しきゃ」という他己中心の考えでは身体が抵抗してしまいますが、自己分析や本心による欲求に耳を傾けることで、身体が頷いて起床出来るようになったと自己解釈しています。
 
午前中から外に出かけたり、ランニングをしたりするようになりました。
ここまで改善すると、主治医と産業医より指示を仰ぎ、復職のプログラムに向けて取り進めていきます。そしてプログラムを遂行している状態で、心身に大きな変調が無い場合は、時短勤務を経て職場復帰へと移ります。
 
以上が簡単とはなりますが休職中の経過となります。
 

休職中に感じた事

ここからはもう少しラフに、休職中に感じたリアルな所感について書いていきたいと思います。働いていた時には知らなかった・感じなかったことが結構ありました。

貯金が目減りしていくのが辛い

休職中の初めの頃は気になりませんでしたが、段々と目減りしていくことが気になってきます。傷病手当金は申請出来ますが、生活レベルは落とさないと維持するのが困難になります。
 
また、お金に対する考え方も変わります。
 
・今まで身を削って稼いできたお金を減らしたくない。
・傷病手当金だって期限はあるし、このまま治らなかったら終わりだ。
 
お金に対する価値観が以前と異なるようになります。
 
宝くじで高額当選した方は「当選金を減らすのが怖い。維持するか増やしたい」という考えに至りやすいとのことです。
このような消費より守りの行動を優先するという考えに至る気持ちを理解することができました。
 
労働集約型の働き方は身体の健康状態で左右されるためリスクを伴います。将来のキャッシュを生み出す副業や投資をすることが大切であると思っています。
 

1円も無駄にしたくない

上記の考えに基づき、必然的に無駄遣いを避けるようになりました。
「休職中は時間があるから遊べる」と思われるかもしれませんが、遊ぶ気力が無いほかに、「そんなことにはお金を使って失いたくない!」という気持ちになります。
 

無料・割引・ポイントに詳しくなる

休職前と比較してかなりドケチになりました。
まぁ、ドケチなのは心身の負担を及ぼさない範囲では良いことなんですが。
(お金持ちがケチなのではなく、ケチだからお金持ちになれる)
 
なるべく無料の休憩スポットを利用したり、お小遣いアプリを利用したりと色々工夫していました。外に散歩した時は、チェックイン系のアプリである「楽天チェック」や「スマポ」「ショプリエ」でポイント稼ぎをしていました。
 

平日に慣れると土日の混雑が辛い

平日仕事・土日休暇のサラリーマン生活であったため、平日の昼間にショッピングやお出掛けをする機会は滅多にありませんが、休職中は平日に行動出来ます。
お店や公共施設を含め、全然混雑度が違います。
駅やカフェも空いてますし、ショッピングモールや公園でもゆったり出来ます。
さらに平日であれば、施設利用時も料金体系が安く、色々な恩恵を受けられます。
このため、平日の混雑度に慣れてくると土日に出掛けるのが億劫になります。
 
カフェは混んでいて本を読める状況でなかったり、温泉や岩盤浴も人が多く、どこも人で溢れていて心が休まらないです。
 

通勤時間帯の移動は避けたい

これは満員電車という要素の他にも、社会からの疎外感を抱きやすくなるので避けたいと思うようになります。
周りがスーツを着て満員電車で辛そうにしている中、自分は私服でブラブラしていると何とも居たたまれなくなります。
 

声が小さくなる

自宅で休息することが多くなるので、人とのコミュニケーションが急減します。
このため、声量が小さくなり声が通りにくくなりました。
レストランとかで店員を呼ぶ時も、今までは1回で通じたのが何回も言い直したりしてました。カラオケや電話である程度声を出す機会を設けた方が良いのかもしれません。
 

店員に挨拶されにくくなる

オーラの問題でしょうか。就労時と比べて明らかに自分に対して挨拶が減ったことを自覚するようになりました。だからといって気に病んだりはしませんが。。
人間上手くいっていない時はそのようなオーラが出ていたり、存在感が薄くなったりするということを本で読んだ記憶があります。
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免疫力の低下が著しい

体力の低下に伴い、免疫力も落ちました。
就労時は風邪を引いた時・引きそうな時の自分なりの対策を講じれば、2日くらいでそこまでパフォーマンスが落ちることなく仕事が出来ていました。
しかし、休職してからは風邪の症状が緩和するのに2週間~3週間要するようになりました
そして、ちょっとしたことで体調を崩しやすくなります。
 
明らかに免疫力が低下していて、体力面の危機感を感じるようになりました。
 

小学生の登下校が気になる

中学生や高校生はそこまで気になりませんが、小学生の場合は気になります。
小学生の下校と外出が重なると、「変な人のように思われていないかな」とネガティブな感情を抱きやすくなります。
 
また、自宅にいる時も15:00頃の小学生の声を聞くと、「自分は何をしているんだろう」と思ったりします。
 

お店が開店するまでの時間潰しに困る

休職期間中にだいぶ症状が改善してくると、主治医から会社の出勤時間に外出してメンタル面と体力面を整えるように指導されます。
 
このため、午前8:00~9:00頃には外にいるわけですが、いかんせんお店や公共施設がまだ開いていないんですね。図書館、駅ビルやデパート、イオン、ららぽーと等、開店時間は10:00が多いです。
 
「それまではカフェで時間を潰していればいいじゃん。」と思うかもしれませんが、カフェ自体が飽きたり無駄遣いしたくないという考えから、開店まで何処かで時間を潰そうと考えるようになります。
 
とりあえず駅のベンチやビルの外とかで座れる所を探しますよね。
それがどこも席が埋まっているんですよ。
サラリーマンから高齢者まで、色んな方が座っています。
各々開店するまでの居場所を確保しているんです。
 
そして10:00になると皆さん一斉に立ち上がって散ります。
各々デパートや駅ビルで自分のテリトリーがあるんでしょうかね。
 
こんな光景&体験は休職してみないと分からないと思います。
 

マクドナルドのコーヒーに飽きる

外出時にはカフェに行くのが安定なのですが、以下のように変遷していきます。

タリーズ → サンマルクカフェ → ドトール → ベローチェ → マクドナルド

最初はタリーズに良く行っていたのに最終的にはマクドナルドに落ち着きます。

この変遷はまさにコーヒー一杯の価格順であります。

就労時や休職初期段階は320円のコーヒーに何も抵抗はありませんでしたが、

休職が長引くと「コーヒーに300円以上も出したくない!」となり、JAF会員割引が使えるサンマルクカフェに移行し、ドトールからベローチェ、そしてマクドナルドのクーポンを使ってコーヒーMサイズ100円を愛用するようになります。

そしてマクドナルドのコーヒーに飽きて、他のカフェが恋しくなります。

※ミスドなんて飲み物が高くて行く気になれないですよ。

「ケチだなぁ!」と思うかもしれません。書いている自分でもそう思いますが、いかんせんそういう風になっちゃいましたので。。

まとめ

少しでも休職中の生活実態について理解頂けたでしょうか。

休職中は病気との闘いであり、精神面や体力面で不安になることが多いですが、時間を掛けてじっくりと自分と向き合うことで症状は改善していきます。

以上、「休職中はどんな生活?うつ病休職の体験談」でした。

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