こんばんは、分散型ライフのエンジです。
2008年のリーマンショックから9年が経ちました。いつ起こるかわからない経済危機に備え、将来のリスクヘッジとして金投資という選択肢が浮かんでくるかと思います。
金投資というと、TVCMの「純金積立コツコツ♪」が浮かんでくるかと思います。
しかし、もう少し視野を広げてみると純金積立以外にも金投資の方法はいくつかあります。
今回はその中でもおススメである、金鉱株の株式投資について触れていきたいと思います。
金投資の目的は?
まず金投資を始めるにあたって、以下のことを念頭に入れておいて下さい。
・金(ゴールド)といったコモディティは配当を生み出さない。
・管理手数料や信託報酬といった費用が毎年発生する。
すなわち、純金積立はTVCMや証券会社のパンフで謳われている「老後の資産形成」には適しません。 端的に言うと手数料を毎年証券会社に寄付しているような形になります。
金投資の目的が「長期保有による資産形成」である場合は、先進国株式に連動するインデックス投資を推します。 再投資型の投資信託であれば、複利効果で資産を形成することができるからです。
では、金投資を株式投資や投資信託のリスクヘッジとした場合はどうでしょうか。
確かに、金と株価指数・為替は逆相関なのでヘッジとなります。 しかし昨今では仮想通貨が台頭してきており、状況が変わりつつあります。
金の価値が認められているのは、埋蔵量に上限があるからですね。
一方、仮想通貨も発行数量の上限が決められていますので、金と同様の考え方が出来ると思います。 仮想通貨は維持コストが発生しないため、金よりも優位性があります。
つまり、金の安全資産としての役割が薄れる可能性があります。
[関連] 仮想通貨は「Zaifコイン積立」でリスク低減しながら将来性に投資する
そしてヘッジ手段は金以外にもあります。
例えば日経平均や国内株式のヘッジとするならば、
・FXでドル円を売る。
・日経平均に逆行するインバース型のETFを買う。
・NYダウに連動するETFを売る。
・株価指数CFD取引でNYダウを売る。
・VIX(恐怖指数)に連動するETFを買う。
といったやり方があります。
上記のヘッジ手段を検討したうえで、金投資を行いたいとする方は、
・金の値上がり益を得たい。
・資産変動の安定化として組み入れたい。
・自己満足で金現物を保有したい。
ということに帰結するかと思います。
では具体的に金投資はどのようなやり方があるのか見ていきましょう。
金投資の方法
冒頭でも述べましたが、金に投資する方法は多岐にわたります。
金現物(インゴット、金貨)、金先物取引、金CFD取引、金ETF、金鉱株ETF、金鉱株、金投資信託、純金積立があります。
それぞれの金投資手法について見ていきましょう。
金現物・純金積立
前項であらかた説明しましたが、金現物や純金積立は手数料が嵩んできます。 金現物は自宅の保管は防犯上宜しくないので、金庫に預け入れるかと思います。 このため、保管手数料が発生します。 自家用車と同じですね。保有するだけでコストが発生します。
純金積立については、皮肉な話ですが、金現物と共に手数料もコツコツと積み上げてしまうということです。 老後の資産形成で純金積立は如何なものかと思います。
すなわち、純金積立や金現物は投資としての優位性が見出せません。
金先物取引・金CFD取引
金先物取引は、経済産業省と農林水産省から許可を受けた東京商品取引所(TOCOM)で行います。先物取引は限月と呼ばれる取引期間が決められているため、短期的なリスクヘッジとして利用することになります。また、証拠金取引でレバレッジを利用出来るため、FXと同様に資金効率は良いですが価格変動によって不足金が発生する可能性があり、ハイリスクな取引となります。
金CFD取引も同様にレバレッジを効かせられるので投資効率が良いです。 ただし、スプレッドコストが発生したり、金利調整額が発生します。 買いポジションは金利調整額支払い、売りポジションは受け取りとなります。 短期トレードのヘッジであれば金CFDもありですが、スプレッドコストの発生と金利調整額の支払いのため、長期保有には不向きとなります。
筆者の場合、短期であれば手数料が安いFXやETFでヘッジするので、個人的には有用性は低いかなと思います。
金投資信託・金ETF
金の現物に連動する投資信託として代表的なのが、i-mizuhoゴールドインデックスとなります。 保有コストとしては、信託報酬0.682%が発生します。
信託報酬の例として、世界の株式に連動する「ニッセイ外国株式インデックスファンド」では信託報酬0.216%、日経平均に連動する「ニッセイ日経225インデックスファンド」は信託報酬0.27%となります。
投資信託は積立設定が可能なので、ドルコスト平均法の効果が得られますが、 金は分配金や再投資といった価値を産まないゼロサムの資産であるためあまりオススメできません。
また、金ETFは投資信託より手数料が割安となります。 この点でETF > 投資信託となりますが、積立設定は出来ないので自身でタイミングを決めて買い付けしていく必要があります。
金ETFであれば後述する金鉱株ETFをおススメします。
金鉱株・金鉱株ETF
最後に紹介するのが金鉱株に関してです。 金鉱株が他の金投資と異なる点は、「配当を生む」という点です。 従って、金鉱株であれば株価が下落しても配当の恩恵を享受出来るので、長期保有のメリットがあります。
金鉱株は金現物ではなく、貴金属の採掘や加工をする企業へ投資する方法となります。 金鉱株の値動きは金現物価格との相関が高く、おおよそ金の価格に連動しています。
金鉱株は企業の売上高や経常利益といった業績のほか、金採掘コストの増減が株価に影響してきます。 金価格が下落トレンドでも、企業の採掘コストが下がれば金鉱株が買われるケースがあります。 このため、金現物よりボラティリティが高いですが、大きなリターンが見込めるのが金鉱株となります。
また、金鉱株に連動したETFがあります。 金鉱株ETFであれば複数企業で構成されていますので、個別銘柄より分散効果があります。 金鉱株ETFを自身で積み立てるのであれば、複利効果を得ることもできます。
[HMY]ハーモニー・ゴールド・マイニング
オススメの金鉱株を紹介します。
[HMY]ハーモニー・ゴールド・マイニングとは、南アフリカ第3位の産金会社となります。南アフリカの企業となりますが、米国預託証券(ADR)はニューヨーク証券取引所に上場しています。南アフリカの金塊グレードが劣化した影響により、採掘コストが上昇し、業績低迷が続いておりました。しかし営業レバレッジ(オペレーティング・レバレッジ)があることにより、固定費すなわち採掘コストが低下すれば営業利益が跳ね上がる業態となります。
また、同社の経営状況は2016年6月に赤字を脱して黒字で推移しています。そして自己資本比率が76.10%、企業の純資産に対する株価(PBR)が0.4となります。財務状況が優れていてPBRが1倍以下となるため割安圏であり、営業レバレッジを考えると将来的に大きなリターンが得られると思っています。
さらに2017年10月現在、同社の株価が$1.76に対して配当利回りは3.67%となります。
株価が上昇するまでの間、3%超えの高配当を享受することができます。
まとめ
金投資の手段は金現物以外にも複数あり、投資目的によって異なります。
金を資産の安定化と位置付けて長期保有を行うのであれば、金鉱株がオススメです。
金鉱株は金投資の中でも唯一配当を生む資産となりますので、ポートフォリオ組み入れに検討してみてはいかがでしょうか。
金鉱株投資はSBI証券がオススメ!
SBI証券であれば、海外の金鉱株や金鉱株ETFを購入することができます。
なぜSBI証券がオススメなのか、以下に根拠を示します。
・SBI証券はネット証券の中でも最大手であり、資本力がある。
・口座数がNo.1であり、最もユーザー数が多いので安心感がある。
・国内株式の個人売買代金シェアもダントツ1位で、大多数がトレードで利用している。
・手数料が業界最低水準。手数料を抑えるのは投資の基本ですね。
・他証券会社とのサービス競争が激しく、年々ユーザーに有利になるよう改訂されている。
・国内株、海外株、投資信託、ETFなど投資に関することならSBI証券で全て完結。
ネット証券No.1ということは、万人に選ばれているということですので、投資を始めたい方は口座を開設して損はないと思います。
他の証券会社とあれこれ比較しても正直大して変わりません。
なぜなら口座獲得の競争があるので、劣らないように各社サービス強化に努めるからです。
微妙なサービスの差で右往左往して時間を取られるよりも、せっかく「投資を始めよう」という意欲が湧いているのですから、早めに行動したほうが良いと思います。
特に投資に関して一括で管理出来るのが大きなメリットです。
後から「海外株やりたい!」とか「投資信託したい!」となった時に様々な証券会社で口座開設を申し込むのは管理も含めてとても手間ですので。
下記より、SBI証券についての詳しい解説と申込み方法が見れます。
ぜひ投資ライフを始めてみてはいかがでしょうか。
以上、「金投資は金鉱株一択!純金積立はデメリットしかない。」でした。