自分探しでバックパッカー旅をしても本当の自分は見つからない


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 こんばんは、分散化ライフのエンジです。

学業や仕事に追われている日々を過ごしていると、「本当の自分とは何か」「自分がやりたい事は何か」と自分自身振り返る時があるかと思います。

そして「自分探しをしてみたい」という欲求が表面化されて、書籍やメディアの影響でバックパッカーに憧れて計画を考えてみたりすると思いますが、果たしてバックパッカーは自分探しの手立てとして有効なのでしょうか。小生もバックパッカーを経験した身ですので、体験談を交えながら話していきたいと思います。

1日のバックパッカーの流れ

 バックパッカーというとツアー旅行とは違って束縛が無く、自由奔放なイメージがあると思います。そのような環境下でゆっくりと自分探しが出来ればと考えると思います。しかし、自由であるが故に意外とやることがあります。お金で安心を買えますが、バックパッカーは低コストで旅できることがメリットなので、その分自衛策を施す必要があります。

それでは簡単にバックパッカーの1日の流れを大まかに紹介していきます。

まず何処に訪れたいか計画します。小生の場合は飛行機の中で地球の歩き方を見て考えます。頭の中で大体のプランが出来たら、その拠点となる宿の候補地を挙げます。実際に地球の歩き方やbooking.comに掲載されているユースホステルやドミトリーに出向いて、宿泊の相談をします。連泊可能か、部屋の状態はどうか、ベッドに南京虫が住み着いていないか等確認します。季節によってバックパッカーが多い時期もありますので、部屋が埋まっている時もあります。その際には他の宿泊候補地に出向く必要があります。交渉が上手くいって宿を確保出来れば、その宿を拠点として計画通り行動していきます。

外を出歩く時は日本国内とは違って様々な人に出会います。物乞いや詐欺師、ニセツアーガイド、ぼったくりタクシーが多いですね。常に警戒心を持って行動しないと、せっかくのバックパッカーが台無しになってしまいます。声を掛けられても基本的に無視した方が良いです。最近では日本語で声を掛けてくる詐欺師も多いですから注意して下さい。小生はトルコで「あ、落としたよ」と日本語で声を掛けられて振り向いてしまった経験があります。「一緒に写真撮ろう、写真撮ってくれ」も後々仲間に囲まれて金品を要求されますので、なるべく避けましょう。繁華街で地球の歩き方を持って右往左往していると恰好のターゲットになるので、手慣れた感じで堂々とした態度で過ごすのがポイントです。

あとは盗難ですね。パスポートや財布は首から衣服の内側にぶら下げて、肌身離さずの状態にしておきます。具体的には以下のようなネックポーチです。

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特にヨーロッパでは集団で狙ってくる連中もいますので、万が一絡まれた時にいつでも差し出せるダミー財布は用意しておいた方がよいです。力で抵抗しようと試みると危険な目に遭います。バックパックの場合は、ナイフで切り裂いて中身を奪うケースがありますので、貴重品はウエストバッグなど目が届く所に保持しておくのが大切です。

夕方頃になったらユースホステルの付近に帰ってきます。夕食を何処で取ろうか、地球の歩き方を見て検討したり、街周辺をぶらぶらして屋台で済ましたりします。特に東南アジアで多く見られますが、海鮮物の屋台は食中毒の危険がありますから避けましょう。現地で知り合った人達と食事に行く際にも、お酒で酔って気付いたら財布が無かったというケースもありますので注意して下さい。

そして宿に戻ってから、他のバックパッカー達と交流したり翌日の計画を考えたりします。高速鉄道やバスの利用を考えている場合は、ユースホステルの主人にチケット窓口を紹介してもらって、窓口で時刻や経路を聞いたりする行動が必要です。他のバックパッカーやユースホステルのラウンジに居る人の紹介はあまり信用出来ません。怪しい旅行代理店に連れていかれるケースがありますので、なるべく公共の窓口で正確な情報と料金をヒアリングした方が良いです。現地でパッケージツアーを申込む際も同様です。

次に入浴や洗濯です。ユースホステルのシャワーは場所によってすぐに埋まってしまうので、空いているタイミングを見計らって入ります。もちろんシャワーを浴びる時は、貴重品を首にぶら下げるなり、浴室に持っていきます。盗難については常に気を配っておく必要があります。あと石鹸やシャンプーは当然置いてませんから、持参したり現地で調達します。

衣類を洗濯する時はコインランドリーが空いている時を狙います。日本であれば、洗濯が終了してほったらかしにしておいても、次に使用する人が洗濯カゴに入れて置いてくれますが、海外では衣類を盗まれる危険性がありますので洗濯機前に張り付いている場合が多いです。洗濯した衣類は、ベッドの柵に引っ掛けて乾かします。

一通りの作業を終えたら就寝の準備をします。スマートフォンやデジカメ等の電子機器を充電する時は、盗まれないように注意して下さい。長めのストラップを電子機器につけて腕に通しおけば大丈夫かと思います。もちろん寝る際にもパスポートや財布は肌身離さず首から下げて寝ます。海外一人旅ではパスポートは命の次に大切な物ですから。

以上がバックパッカーの1日の流れとなります。

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環境への適応に忙しい

上述のようにバックパッカーは日々環境への適応に忙しいです。日本国内のようにのんびり構えていると隙を突かれるので神経を尖らせておく必要があります。1ヶ月程同じ環境下にいれば慣れていきますが、余裕が出てくると自衛の意識が薄れてきますし、ダラダラしてしまいがちです。

このような状況下で自分探しは出来そうでしょうか。

日本国内で衣食住や治安など余計な心配事をせずにゆっくりと自分自身を見つめ直した方が「本当の自分」を見つけることが出来ると思います。

話が変わりますが、うつ病が進行すると会社を休んで休職の状態となり、治療に専念出来る環境下に自分を置きます。それは、仕事や会社といった外的要因を排除して自分の本心に耳を傾けて自己理解を深めるためです。そこで「本当の自分」を見つけて社会生活への復帰を目指します。

うつ病かな?と思ったら最初に取り組む事

このようにバックパッカーは環境への適応が忙しくて余計な外的要因が多いので、自分探しには向いていないと思います。

開放的になる

バックパッカーをして慣れてくると開放的になってきます。しかし、開放的な自分は本来の自分とは異なります。あくまでもその環境下だから開放的になれるのです。このため開放的な自分は、逆に自分探しから遠ざかって本当の自分を見つけるどころか遠回りしてしまっている状態です。

バックパッカーで得られる人脈

バックパッカーで得られた人脈が自分を変えてくれるというフレーズを書籍やwebサイトで見かけるかもしれません。本当にそうでしょうか?

小生がバックパッカーで得られた人脈は、残念ながら自分の将来に役立てることは出来ませんでした。

あてもなくブラブラしている方、今が楽しければそれで良しと考えている方、その日暮らしの方、意識が高いが行動が伴っていない日本人、変なビジネスを持ち掛けくる日本人方、脱サラして自分探しをしている方・・・など。

中には優秀でビジネスに長けた変わり者もいますが、ほとんどが上記のような方との巡り合わせが多いですね。バックパッカーで連絡先交換した方達とは、現在まったく交流していません。

人が自分を変えてくれることを期待していては、いつまで経っても本当の自分は見つかりません。何故なら本当の自分は自分の中にありますから。

ではバックパッカーで得られることは?

小生は「環境適応力」と「猜疑心」が身に付きました。海外旅行テクニック、怪しい投資話は受けない、荷物で場所取りしない、貴重品は肌身離さない、人を安易に信用しないといった感じですね。総じて得られた事は心掛けとテクニック程度で、自分探しには至りませんでした。

本当の自分は外部に求めても見えてこない

今回はバックパッカーをテーマに取り上げましたが、一人旅や海外旅行でも同様で、自分探しを外部に求めても答えは出てきません。外的要因をなるべく排除して、自分自身としっかりと向き合うことで本当の自分が見えてきます。

従って、バックパッカーは海外旅行経験と気分転換には向いていますが、自分探しを目的とすると的外れかなと思います。

以上、「自分探しでバックパッカー旅をしても本当の自分は見つからない」でした。

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