高配当アセアン株に投資してリターンも狙う


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こんばんは、分散型ライフのエンジです。

株式投資というと国内株式がメジャーとなりますが、証券会社によっては米国株や中国株、新興国市場のアセアン株を取引出来るような環境が整ってきました。

最近では多くのアセアン個別銘柄に投資したいという気持ちに駆り立てられ、いくつかアセアン株を保有しています。

新興国市場のアセアン株は高配当や経済成長といった魅力的な側面があります。配当利回りが4%、5%以上の銘柄が多くあります。早い段階でアセアン株に投資することで将来的には値上がり幅が期待出来たり、長期間ホールドすることで配当金の恩恵を受けることが出来ると推測しています。

株式投資のポートフォリオの一部に、経済成長を期待してアセアン株を取り入れてみるのも一興だと思います。

ということで今回はアセアン株についてお話したいと思います。

ASEAN(アセアン)の概要

ASEAN(アセアン)とは東南アジア10ヶ国から成る東南アジア諸国連合の略称であり、タイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシア、カンボジア、ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオスで構成されています。アセアン本部はインドネシアのジャカルタにあります。

2006年頃からアセアン諸国への投資が注目され、アセアン関連の株式や債券ファンドに投資できる投資信託が出始めました。しかし、2008年のリーマンショックにより新興国経済は△3%のマイナス成長を記録し、新興国市場から投資マネーが引き上げられてしまいました。

リーマンショック後は先進国においても経済の停滞が続きましたが、アセアン諸国の経済回復が早く、外貨準備高が加速してきていることから金利や配当利回りが魅力的なアセアン諸国が再び注目されるようになってきました。

そして2015年頃からアセアン諸国への投資環境が整備されてきて、投資信託以外に個別株式にもネット証券会社を通じて手軽に取引出来るようになりました。主要4ヶ国であるシンガポール、タイ、インドネシア、マレーシアは楽天証券やSBI証券で個別銘柄に投資することが出来ます。

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アセアン株が魅力的である理由

配当利回りだけでしたら米国株中心でポートフォリオを構成すればよいですが、先進国には無い、アセアンならではの優位性があります。それは以下の3点です。

「人口ボーナス」・「平均年齢が若い」・「経済成長率」

アセアン諸国で6.4億人の人口を抱え、2030年には7億人に達するとの国連の予測があります。年少人口が多いと収入を養育費に回す必要があり、投資や貯蓄が困難になることから、人口が多く平均年齢が低いと貧困に結びつくという負のイメージがあります。しかし、アセアン諸国の年齢別人口構成比を見ると生産年齢人口のボリュームゾーンが多いです。平均年齢は30歳となります。このため、一人あたりの国民所得が増加し、結果的に人口ボーナスは経済成長を促進させる効果があると考えられます。

一般的に高度経済成長を経ると、医療水準の発展により高齢化が進み、技術的革新が起きない限り高齢化社会による経済停滞が続きます。

人口減少・超高齢化社会の日本と比較しても、アセアンは人口ボーナスによる高度経済成長の段階であると捉えることができ、経済発展の余地が十分にあることから将来性が見込めると思います。

そしてアセアンの経済成長率について目を向けてみると、直近10年間の平均GDP成長率が約+5%となります。このことから経済発展という裏付けとして数値的にも投資にふさわしい市場であると言えそうです。

それでは、主要4ヶ国の特徴について触れていきたいと思います。

インドネシアの特徴

インドネシアはアセアン諸国の中でも最大の国土面積と人口を誇ります。世界第4位の人口で2億5千万人となり、世界最大のイスラム人口国です。国内の平均年齢が29歳と若く、2030年までの人口ボーナス期の継続を考慮すると、豊富な労働力と消費が活性化されることで経済成長が見込まれます。直近のGDP成長率は5%前後で推移しています。日系企業や外国企業の進出も多く、アジアの生産拠点としての位置付けとなります。

一方、インドネシア政府としては内需拡大に力を入れており、外資に対して規制が厳しい状況となっています。しかしインフラ整備等が進めばアセアン諸国の牽引役として注目されると思います。

インドネシア証券取引所に上場している全銘柄で構成されるジャカルタ総合指数をみてみましょう。1990年~2017年までのチャートと直近5年間チャートになります。

 

1990年代からのチャートでは綺麗な右肩上がりで上昇しています。直近5年間では安値・高値を切り上げる形で上昇トレンドであることが読み取れます。2017年10月現在は過去最高値圏に推移していますが、経済危機等無ければ一旦の調整を経て続伸していくと思われます。

マレーシアの特徴

マレーシアは元来農産物の生産が盛んに行われていましたが、政府による製造業推進により、GDP成長率は5%~6%と推移し、一人当りのGDPはシンガポールに次ぐ水準まで経済成長を遂げました。外資に対しては政府主導で誘致を図っており、製造業においては税制優遇措置が設けられています。特に電機・電子系の貿易比率が高く、アセアン諸国の中でも大規模な輸出拠点を形成しています。そして、ITやサービス業といった第3次産業に対する投資が高まってきています。

マレーシア政府は2020年までに一人当りの国民所得を先進国水準にするべく、R&Dといった知的産業の誘致を目指して多様な経済政策を打ち出しています。

個人的にクアラルンプール国際空港を何度か利用したことがありますが、空港設備が立派で驚きました。空調が寒くて風邪を引きそうでしたが笑 国際便も多数就航しており、アジアの玄関口であると思いました。

マレーシア証券取引所に上場する株式のうち、時価総額が大きく流動性の高い上位30銘柄で構成されるマレーシア総合指数(クアラルンプール総合指数)をみてみましょう。2003年~2017年までのチャートと直近5年間チャートになります。

リーマンショックの影響を受けて大きな下落を記録したものの、高値を切り上げる形で右肩上がりに推移しています。直近5年間では2014年の最高値をマークした後に下落に転じましたが、政府主導で2020年に先進国入りを目指すとのことから、ここは調整と見て最高値を更新していくと考えています。

タイの特徴

タイはアセアン諸国の中でも自動車やバイクを筆頭に日本のメーカーが最も進出している国となります。労働コストが低いことから進出企業は数千社に昇ります。人口は約7千万人であり、一人当りのGDPはアセアン諸国の中でも3位と比較的高い水準を推移しています。製造業の外資誘致が軌道に乗り、アセアン諸国の中でも自動車を中心として突出した製造拠点として経済成長を遂げている。クーデターの政治的混乱や洪水といった環境被害がありましたが、GDP成長率は4%近辺を推移しています。

タイ政府は更なる企業誘致を図るべく、数兆円規模の鉄道や高速といったインフラ整備を計画しています。また、単なる製造業拠点に留まるのみならず、自動車を軸とした先進技術やハイテク産業への取り組みを強化しており、中国の経済成長が鈍化している最中、アジアの中でも頭角を現す日は近いとの見方があります。

タイ証券取引所に上場している全銘柄で構成されるタイSET指数をみてみましょう。2004年~2017年までのチャートと直近5年間チャートになります。

1990年代からのチャートでは綺麗な右肩上がりで上昇しています。直近5年間では安値・高値を切り上げる形で上昇トレンドであることが読み取れます。2017年10月現在は過去最高値圏に推移していますが、経済危機等無ければ一旦の調整を経て続伸していくと思われます。

シンガポールの特徴

主要4ヶ国の中で最も目まぐるしい経済発展を遂げたのはシンガポールといえます。

観光としてはマリーナ・ベイ・サンズやマーライオンが有名ですよね。

国土面積が東京23区と同程度であり、人口は約500万人ですが、一人あたりのGDPはアセアン諸国で最高値となります。地理や経済的にも東南アジアのハブとして機能しています。

政治的混乱が少なく法整備もしっかりしており、ファンダメンタルズの安定性や、投資や外資に対して寛容である点から、世界からシンガポールに企業や資金が集まってきています。まさにアセアン諸国を引っ張っていくリーダー的存在です。

金融やサービス業といった第3次産業で多くのGDPを占めていますが、最近では政府主導で製造業にも力を入れているとのことです。

シンガポールはアセアンの中でも成熟国であり、所謂発展途上国のような経済成長は見込みにくいが、アセアン諸国のビジネス拠点でもあることから、インドネシア・タイ・マレーシアに企業進出や投資マネーが加速すれば、自ずとシンガポールは恩恵を受けることになるだろうと想定されます。

シンガポール証券取引所に上場している上位30銘柄で構成されるシンガポールST指数をみてみましょう。2000年~2017年までのチャートと直近5年間チャートになります。

2003年から2007年に掛けて著しく指数が上昇し、リーマンショックで下落してある程度の水準に戻りレンジ相場であると読み取れます。直近5年間では、2015年後半から2016年頭にかけて下落が見られるものの、株価指数の変動は比較的落ち着いているように見えます。2017年10月現在は高値圏に推移していると読み取れます。

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アセアン株の買い方

前述の通り、SBI証券や楽天証券で個別銘柄を買い付け出来ます。そして海外株式は特定口座に対応しているので、確定申告時の煩わしい税金計算が不要となります。

また、アセアン株を購入する際には各種手数料が発生します。

以下は楽天証券の場合を掲載しています。

約定代金の1.0%(税抜き)、最低手数料が500円(税抜き)なので、約定金額が50,000円未満ですと手数料が占める割合が多くなってしまいますので、50,000円以上の買い付けがオススメだと思います。筆者も50,000円からアセアン株を買い付けています。

次に税金について確認していきましょう。

まず、日本国内における株の確定利益や配当金に対して所得税15.315%と住民税5%の計20%の税金が掛かります。これは日本国内株や投資信託も同様です。

ですが海外株式の場合は上記課税の前に現地課税が掛かってきます。

現地課税は以下のように国ごとに異なります。

・シンガポール:0%

・タイ:10%

・マレーシア:0%

・インドネシア:15%

ただし、日本はシンガポール・タイ・マレーシア・インドネシアと「二重課税防止のための租税条約」を締結しているため、アセアン株も外国税額控除が受けられます。このため確定申告の時に税金の還付請求が出来ます。

還付の計算は煩雑なのでここで申し上げるのは難しいですが、外国税額控除は限度額があるため満額は返ってきません。

保有しているアセアン株 (2017年10月現在)

2017年10月現在で筆者が保有しているアセアン株となります。

個別銘柄のコメントについては後ほど記事にしたいと思っています。

最新のポートフォリオはコチラより。

■マレーシア株

[MBBM] マラヤン・バンキング 配当利回り : 5.77%

[ASTR] アストロ・マレーシア  配当利回り : 4.08%

[AMMB] AMMBホールディングス 配当利回り : 3.98%

[PGAS] ペトロナス・ガス 配当利回り : 3.52%

[YTLP] YTLパワー・インターナショナル 配当利回り : 3.52%

■インドネシア株

[PGAS] ペルサハーン・ガス・ネガラ 配当利回り : 4.73%

■購入検討銘柄

[ASII] アストラ・インターナショナル

[UNTR] ユナイテッド・トラクターズ

[INDF] インド・フード

[TLKM] テレコム・ニカシ

[BMRI] バンク・マンディリ

[STEL] シンガポール・テレコム

[SGXL] シンガポール取引所

[STEG] シンガポール・テクノロジーズ・エンジニアリング

アセアン株投資はSBI証券がオススメ!

SBI証券では、シンガポール・タイ・インドネシア・マレーシア・ベトナムの株式を購入出来ます。

なぜSBI証券がオススメなのか、以下に根拠を示します。

・SBI証券はネット証券の中でも最大手であり、資本力がある。

・口座数がNo.1であり、最もユーザー数が多いので安心感がある。

・国内株式の個人売買代金シェアもダントツ1位で、大多数がトレードで利用している。

手数料が業界最低水準。手数料を抑えるのは投資の基本ですね。

・他証券会社とのサービス競争が激しく、年々ユーザーに有利になるよう改訂されている。

・国内株、海外株、投資信託、ETFなど投資に関することならSBI証券で全て完結

ネット証券No.1ということは、万人に選ばれているということですので、投資を始めたい方は口座を開設して損はないと思います。

他の証券会社とあれこれ比較しても正直大して変わりません。

なぜなら口座獲得の競争があるので、劣らないように各社サービス強化に努めるからです。

微妙なサービスの差で右往左往して時間を取られるよりも、せっかく「投資を始めよう」という意欲が湧いているのですから、早めに行動したほうが良いと思います。

特に投資に関して一括で管理出来るのが大きなメリットです。

後から「海外株やりたい!」とか「投資信託したい!」となった時に様々な証券会社で口座開設を申し込むのは管理も含めてとても手間ですので。

下記より、SBI証券についての詳しい解説と申込み方法が見れます。

ぜひ投資ライフを始めてみてはいかがでしょうか。

以上、「高配当アセアン株に投資して大きなリターンを狙う」でした。

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